zoom in 奥村 哲史
2005年3月27日 琵琶湖オープン第1戦 木阪製作所 カップ 密着REPORT
Photo/Text by N.Ando
今回はわたくし 安藤信行 がBIWAKO OPEN OFFICIAL PRESSとして奥村哲史(おくむら さとし)プロに密着してまいりました。
今年初めての琵琶湖オープンが開催されました。天気は気持ちのいいぐらいの春の日差しに恵まれ絶好の釣り日和。しかし、2,3日前からの寒気により湖面の中は冬に逆戻り、非常にタフなコンディションになると予想されました。今回、急遽プレスとして奥村プロに同船させていただき、この気難しい季節をどのように攻略していくのかが注目です。
まず最初に到着したのがマリックス沖、1投目はネコリグ。奥村プロは周りをきょろきょろしながら数投して次のポイントに向かいました。このポイントは周囲の状況を確認する為立ち寄られたそうです。
次のポイントは、アクティバ沖。水深は約4m。ルアーはディープクランク。この場所で1週間前小さいながらも魚が釣れていたそうなのでここを起点にして今日一日の戦略を組み立てると奥村プロ。
ディープクランクを数投して次に1/16ジグヘッド,ワームはチビアダー。それも数投、次は1/32ジグヘッド,ワームはチビアダー。キャストして着底後シェイキングしながらリトリーブ、狙いはスイミングで中層に浮くバス。しかし残念ながらここではノーバイト。次へ移動。
次の場所は、大宮川沖。ここでも1/16と1/32を使い分けながら数投。奥村プロは一言「水が悪く自分のイメージと違う」と言われ次のポイントへ。
次のポイントは、山ノ下湾か赤野井か迷われて山ノ下湾へ。ここでもメインに使われたのは1/32ジグヘッド、チビアダー。ここでは広範囲に探る為かドラッキングで、本当のところは邪魔くさいのでドラッキングが好きと言うことでした。
今のところ魚からの反応もなく悪戦苦闘。しかし周りのアングラーの竿も曲がらず・・・。ここまでの事を思い返しながら良く考えれば色々なレンジを探って何かヒントを見つけようとしている奥村プロ。この後の展開に期待を抱きながら次の場所へ。
次に訪れたポイントは、唐崎神社の沖。このポイントに着いた早々貸しボートのアングラーがHit。上がってきたのは40up。それを見た奥村プロが「少しやる気が出てきた」と笑顔でドラッキング。今まであなたはやる気が無かったのですかと突っ込みたいのを我慢しながら私も笑顔。しかしながらここでもノーフィッシュ。ここから一気に南下してプリンス前の赤ブイ。
しかし赤ブイの周りは船団が出来ており入る隙間もなく矢橋の人工島へ。ここではシャローに上がる手前のプリの魚を獲るため橋脚にジグヘッドをタイトにリリース。橋脚を舐めるようにジグヘッドを操作するが魚からの解答は得られないまま・・・。時間は過ぎて行くがこれと言う手がかりも無く再度大宮川沖へ移動。
大宮川沖には船団が形成され入る隙間が無く様子を見ながらジグヘッドでドラッキング。浅い方から深い方へレンジを探りながらボートを移動。移動しながらも船団に目を向け周囲を観察。
ここで私が疑問に思っていた事を質問してみた。
私「なぜ、朝にここは違うと言ったポイントに入ったのですか?」
奥村プロ「船団をさけたかったのと信じてやる事が出来ないと思ったから。」
私「今は信じて出来るのですか?」
奥村プロ「信じなければ釣れません。信じる事が釣果につながるんです。」
私「プロとアマとの大きな違いは?」
奥村プロ「技術的な事はあまり変りません。違うと言えば執着心かな」
質問している間も船団を観察。なぜそんなに見てるのかな?と思っていたら奥村プロは「この船団にも誰かがコントロールしている人がいてどの様に動いているのかを見てるねん」と教えてくれました。確かに初めに入った場所よりも船団全体が北に移動してるのに気が付きいろんな事を観察されているのだなと関心しました。
そうこうしているうちに帰着の時間。奥村プロは「魚釣れるとこ見せれなくてごめんな・・・」と。しかし釣れないながらも色々と教わる事も多く感じられました。
今回このプレスを頼まれた時、私はこの難しい時期にどの様に魚を探して行くのかが一番に興味を持ちました。残念ながら魚に出会う事は出来ませんでしたが、得るものはかなり大きかった様に思います。テレビやビデオを見ても釣れるところを中心に編集がされており、釣れない時にプロはどの様な考えを持ち、どの様に魚を探していくのかとても勉強になりました。
奥村プロも「テレビなどはすごく釣れている様に演出されている部分があり、釣れている時ももしかしたら隣りの人はもっと釣れてるかもしれないけど視聴者にはそう言う部分は分からないでしょ。だからプロにだってボウズになる事もあるって事をみんなに分かってほしいですね。」と最後に答えてくれました。
最後に奥村プロ、色々な質問に丁寧に楽しく答えて頂きありがとうございました。そしてお疲れ様でした。また関係者の方々にもこの様な機会を与えて頂きありがとうございました。そして関係者の皆さん大会参加者の皆さんお疲れ様でした。
プレスレポート 安藤 信行
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