BIWAKOOPEN

zoom in 吉村 敏治 (第4戦 3位)

2004.10.24 琵琶湖オープン第5戦 ジャッカル カップ 密着REPORT
Result 390g
Photo/Text by 西尾匡弘

第4戦で第3位に入賞された吉村敏治さん

またまたまた3戦続けて、わたくし西尾匡弘が琵琶湖オープンのプレスを勤めさせていただきました。今回、同船させていただいた人物は前回の大会を3本、4210gで第3位に輝いた吉村敏治さんで、どんな釣りをされるかが非常に楽しみでした。

この日の滋賀県は朝から非常に冷え込んだこともあり、寒がりのわたくしとしては朝起きるのが非常につらかった。大会当日の琵琶湖は日本列島に猛威をふるった台風23号の影響で水がドチャ濁りとなり、朝の冷え込み以上に過酷な条件が揃っていたのだった。

7:00
貸船オリーブさんに到着、今回密着させていただく選手、吉村さんとご対面。前日のプラではキーパー9本、(内1本54cm)を釣ってらっしゃるそうなので期待大でした。

吉村さんのタックル
●ベイトキャスィングロッド4本
フットボールジグ5/8オンス+ファー素材のトレーラー。
スイミング系フットボールジグ1/2オンス+ロングカーリーテール。
スピナーベイト3/4オンス。
6インチワームのライブベイトリグ。

●スピニングロッド2本
3インチストレートワームのノーシンカーリグ。
4インチストレートワームのラトルシンカーリグ。

タックルは以上で、3インチストレートワーム(センコー)をまずはメインにリミットを取り、ジグでキッカーをという戦略であった。

 

7:30 スタート
吉村さんは予告の通りに大橋へと向かった。

7:35
琵琶湖大橋に到着。西詰めから入り、まずメインと話をしていた3インチヤマセンコー(ノーシンカー)をキャスト!!フォールで狙うのかな?と思っていたら…吉村さんは高速で巻き始めた。いわいるノーシンカーの表層引きというテクニックだ。しかも驚いたことに投げ始めてすぐにバイト!!バイト!!だが…1本も乗らず。だがいきなりの連続バイトにわたくしが興奮してしまった。

7:43
同ポイントでキーパーのチェイスとバイトはあるのだが…乗らず。フォールも織り交ぜて使ってはみるが、そうすると喰わない。本当にわがままなバスです(苦笑)



8:06
大橋の反対側、東詰めへと移動。少し思考を変え、5/8オンスフットボールを橋げたギリギリをフォール、パンピング+ズル引きで狙って行く。

8:26
ラバージグにバイトは得られず、ジグを通したポイントをヤマセンコー3インチ(ノーシンカー)の表層引きで狙って行く。すると、水面ではベイトフッシュがピチャピチャと跳ね出し、理想的な感じに…と思ったところにバイト!!今回はフッキングもバッチリ、乗った…はずだったが、ヤマセンコーがバスの口から離れた。どうやら…バスがちゃんとくわえていなかったようだ。

9:00
再び5/8フットボールジグのセットされた竿に持ち替え、橋げた周りを攻めるが、バイトはなく…センコーとフットボールジグを投げ分け…朝一のポイントへ。

9:40
朝一のポイントも不発に終わり、小野のヨシへ移動。3/8オンススピナーベイト、センコーを投げるが…バスからの反応はない。


10:10
小野沖の取水搭へ移動。吉村さんのよく来るポイントらしく、スピナーベイト、フットボールジグで攻めるがここでも反応は得られない…徐々に沖へ流して行き、取り出したルアーはバイブレーション。ウィードの上っ面を高速リトリーブで探ってもみるが…釣れず。

11:00
再び琵琶湖大橋、東詰めに入る。まずはヤマセンコーの表層引きを信じて投げ続け、結果バイトは得られたものの…乗らない。本当に腹立たしいバスだ!!

12:10
橋げた5/8オンスフットボールジグにヒット!!ようやく、ようやく…吉村さんがやってくださった。30cmあるか、ないかのサイズではあったが、1本である。

12:40
吉村さんは最後まで粘る!!帰着場所のアークロイヤルから近くの名鉄沖でラストまで。

帰着。

吉村さんの検量結果は390グラム。普段キッチリ釣る人も、わたくし西尾がプレスで乗ると釣ってきてくれないんですよね…前回の大会でマリーナフレンズの悪魔という称号を頂いてから、今戦は貸船オリーブさんまでもを巻き込んでしまい…大変迷惑を掛けております。と、冗談はここまでにしておいて、今回の琵琶湖は本当に水も濁り、おせじにもよい状態とは言えなかった。その中を無数のバイト(乗らなかったが)を誘った吉村さんに正直驚いた。そのバスを誘い出すテクで次もがんばってください!!1日同船させていただきありがとうございました!!

すいませんがまた一言。
前回もレポートの最後に書かせていただいたんですが、釣り雑誌などでも見かける特定外来種の問題についてです。もしブラックバスが特定外来種に指定されると、「日本ではバス釣りができなくなるかもしれない…」こんな危機が身近な問題としてあります。そして、もしこの問題を回避したとしてもバスの批判は弱まる事はないでしょう。僕に出来ることはこの事をできるだけ多くの釣り人に考えていただき、1人でも多くのバスアングラーが立ち上がり、声を上げるきっかけとなれば…と思っております。バス釣りを続ける為にも頑張りましょう!!

レポーター 西尾匡弘 (ヒューマンフィッシングカレッジ学生)

ビワコオープン第3戦より、前試合上位3名のアングラーにプレスを同船させて頂き、今回のようなレポートをさせて頂くことになりました。上位入賞者の試合での一日をレポートさせて頂き、他のアングラーの参考になればという思いからの企画ですが、気持ちよく同船をお受けいただき、また詳しいレポートの公開にご協力いただき、スタッフ一同大変感謝しております。ありがとうございました。